2009/03/31

今更ながら「王道進行」について

JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた、という話 - 音極道さんの有名なエントリである。ニコニコ動画まで使って、私の娘でも理解できるくらいわかりやすく解説されている。

確かに Jpop とユーロビート以外でこの進行を見つけるのはなかなか難しい。1つだけすぐ思いついたのはオリビア・ニュートン・ジョンの「そよ風の誘惑」くらいか。それでもパターン進行の最後のコードはVImではなくVIかもしれない。

実は何を隠そう私 ibass3000は Day After Tomorrow が結構好きだったりする(古いな)。といってもCDは Single Best しか持っていない。愛車で聴くJPOPナンバー2(現在)である。ちなみにナンバー1は馬場俊英である(現在)。

とにかく DAT は分かりやすい!DAT といえば王道進行、Single Best に入っている曲で王道進行が出てこない曲が果たしてあるか(すいません確認してないです。でもあっても1曲か2曲だと思う)。コード進行だけではなくてサウンドもかなりワンパターンで、CD通して聴いていても何曲目だったか分からなくなるくらいだ。

おまけにイントロ、リフ、コード進行、メロディまで含めて「これパクリだろ(笑)」っていう箇所がものすごーーーく多い。Flash Dance とか、Keep Me Hanging On とかを(部分的に)彷彿とさせる曲がそろっている。

誤解しないでほしいのだが、けなしている訳ではない。逆にあっぱれだと思っている。よくぞここまで、確信犯的にやれるものである。長いことJPOPも洋楽も聴いてきたおじさんにはすべてわかってしまうのである。それでも聴いていて楽しいんだからいいじゃないか、と思うのだ。
ただし、DATをリアルタイムに聴いた若者(笑)が、「あ、このリフかっこいい!最高!天才!」とか「このメロディ独創的!さすがDAT」とか思ったのであれば、それはちょっと違うと思うが。

パクリは別に今始まった訳じゃなく、歌謡曲では普通に昔からあったし、もっとえげつないものも普通にヒットしたりしていたので、そんなに目くじら立てる必要はないんじゃないだろうか。
王道進行についても、サビでもろに使うんじゃなくて、さりげなく隠し味的に使えばまだまだ行けると思う。



2009/03/26

Yes Years を通しで聴いて分かった事

今日は小ネタ。

YiqYaq のスタッフとちょっとした賭けをしたことがきっかけで、Yes と King Crimson の Box Set を聴き通すはめになった。
で Yes Years を聴いて分かった事。

Steve Howe のギターの音色が年代を通して全く変わっていない!

それだけ。


2009/03/25

Pandora Radio は日本からは利用できない

昨日紹介した Pandora Radio だが、パテントもしくは権利関係の制限でアメリカ国内でしか音楽を聴けないことが分かった。日本国内に住んでいて試してみた方にはご迷惑をおかけしてしまった。つつしんでお詫びします。

ここに理由が書かれてある。かいつまんで意訳すると、アメリカ国内ではDigital Millennium Copyright Act (DMCA) に基づき、楽曲の権利者からのライセンス条件に基づき音楽のストリーミングを行っているが、アメリカ国外ではそれと同等のライセンスを得られないので配信を制限しているらしい。
Pandora の現在の会社の規模では、世界各国で同様のビジネスを展開するにはリソースが足りないということだ。

非常に便利なサービスなので、アメリカ国内でしか利用できないのは残念だ。
どのような技術でクライアントPCの位置を特定しているのだろう。


2009/03/24

Pandora Radio でステーションを作ってみた

Pandora Radio はなかなか幅広いアーティストと曲をカバーしている。
早速アーティスト名 YES で検索したところ、ばっちりヒット。

ここで面白いのが、曲やアーティスト名からステーションを作ることができる事。ステーションというのはラジオで言うラジオ局のことで、選択した曲やアーティストを元にそれに類似した曲を自動的に選曲し流してくれる。このあたりのユーザーオペレーションはとてもよく考えられていると思う。ほとんどなにも考えずに直感的に操作を進めることができる。

YES Station と Rush Station を作ってみた。どちらもプログレだけではなくハードロックの曲も混ざって流されるが、やはり Rush Station の方がその割合が高い。Yes Station で流れるのは Yes, Pink Floyd, Led Zeppelin, Kansas 等。まあ順等な選択と言えよう。たまに The Who が出てくるのはよくわからない。一旦聴き出すとなかなか止められない。

ただ今現在は Siberian Khatru が流れている(私の Best Favorite である)。うーんたまらん。

と言っていたら Pink Floyd の Run Like Hell に変わった。

皆さんもぜひ、試してみては。

2009/03/21

YiqYaq が Twitter を本格サポート

速報!

YiqYaq が本格的に Twitter をサポートした。ユーザーはアカウント設定で指定するだけで
  • 自分が作成したトラックを Twitter に自動的にポストする事が出来る
  • 自分がポストしたTweetを YiqYaq で読み上げる事ができる
  • YiqYaq 上で Tweet に Reply すると、Twitter に自動的にフォワードされる

詳しい説明はこちら。残念ながら読み上げは英語(アルファベット)のみサポート。



YiqYaq のヘルプページが日本語をサポート


YiqYaq の iPhone アプリが日本語化され公開されたのに引き続き、YiqYaq のヘルプページが日本語化された。
ヘルプ画面にある「日本語ボタン」をクリックすると、日本語のヘルプが表示される。

2009/03/18

YIQYAQ 日本語版 iTunes Store に登場!


遂に日本語化された YiqYaq が日本の iTunes Store からダウンロードできるようになった。まだまだ Alpha 版のサービスだが、ぜひ皆さんに使ってみていただきたい。(アメリカに住んでいる人も、アメリカの iTunes Store からダウンロードしてiPhone の言語設定を日本語にすると、ちゃんと日本語表示される)。
私 iBass3000 も少々 YiqYaq の開発にかかわっているので、もし問題があったら教えてもらえるとうれしい。

特に Amazon MP3 ストアのプレビューにリンクして自分の好きなチャンネルを作成して聴いてみてほしい。日本でも同様のサービスがほしいと思うはずだ。

YiqYaq には、Twitter に流れている Tweets をテキストスピーチエンジンで読み上げる機能もある。残念ながら現在は英語のみの対応だが、日本でも Twitter が盛んになってきていることもあり、リクエスト次第では日本語での読み上げも実装される可能性はある。リクエストのある方はぜひその旨伝えてほしい(YiqYaq.com でもいいし、日本語の方がよければこのエントリにコメントしてもらってもOK)。

2009/03/17

日本のインターネットラジオサービス

日本にメジャーなアーティストの楽曲をカバーするフリーのインターネットラジオサービスはありますか?

このところ YiqYaq のための市場調査と自分の趣味を兼ねて、Pandora Radio とか Last.fm 等を使ってみている。両方ともよくできていて、プログレ(なんかこればっかりやな)のグループや曲もずらりとそろっている。
Last.fm はフリーアカウント用には30秒のプレビューのエントリが多い。Pandora の方はフリーでもチャンネル単位で曲まるまる聴かせてくれる。ただし選曲はランダムだ。両社とも、各レーベルと契約を結んでいるのだろう。これだけ曲のストックがあれば、まあBGMとして流すには十分だ。

もちろん問題が皆無な訳ではない。例えば音質は悪い。しかし何かをしながら流し聴きする分には差し支えないし、アーティストから見ればプロモーションとしても十分なリスナーを得ていると言える。

さて、日本ではこのようなことは可能か?海外に住んでいて気軽にCDレンタルが出来ない身としては、一刻も早くネットで日本のアーティストの楽曲を聴きたいのだが、見果てぬ夢なのだろうか。

2009/03/15

Amazon MP3 Store と日本のダウンロードサイト

アメリカでは Amazon にある MP3 Store から音楽を MP3 フォーマットで購入する事が出来る。MP3 なので DRM フリーで、一旦購入すればCDに焼こうが iPod に移して聴こうが自由だ。
おまけに30秒のプレビューが可能で、それも外部のサイトから直接アクセスして利用できる。

調べてみた限り、日本でそのようなことが出来るサイトはなかった。

もうこれだけで日本の音楽がアメリカで広まる事は難しいと結論付けざるを得ない。草の根レベルで「これいいからちょっと聴いてみてー」というコミュニケーションが取りにくい。もちろんその前に言語の壁はある訳だが、それだって英語のソフトウェアから直接音楽ファイルの URL を指定する事が出来れば紹介されたユーザーは日本語を読む必要はない。

世界を目指すアーティストは始めからそこまで考えるべきだと思う。SNS を活用して音楽を広めようと思ったら、何らかの形で制約なく再生できるトラックを体系的に用意する必要がある。

2009/03/07

ラッシュはプログレだと思う

昔から不満に思っていたのだが、なぜラッシュはプログレに分類されず、メタルとかのセクションにCDがあるのであろうか。
私の中ではラッシュはプログレである。
はたしてプログレベーシストを目指す者でラッシュのコピーをしなかった人はいるのか?

渋谷陽一のプログレベスト20では、ボストンがプログレとしてランクインしていた。果たしてボストンはプログレなのであろうか。
私の中ではボストンはハードロックの一種である。(反論が来そうだ)
が、大好きである。プログレファンだからといってプログレばかり聴いていた訳ではなく、ハードロックも大好きだったので、ディープパープルの初期はプログレだとかツェッペリンの音楽にはプログレ的要素が多々ふくまれているとかいいながら結構聴いていたのだ。

TOTOはどうか?2枚目のアルバムまではプログレと言っていいと思う。ちょっと音が軽いけど。少し売れた時期がずれるがジャーニーはどうか?これはちがうな。でも大好きだった。

というような訳で、聴いたり演奏したりする音楽の趣味は、プログレどっぷりから徐々にハードロック系やAOR系に移行していったりした。


でははたしてクイーンはプログレなのか?私的にはばりばりプログレなのでOKである。

2009/03/05

プログレ考その2

プログレにはまるきっかけとなったのが、その昔NHK FMでオンエアされていた「ヤングジョッキー」という渋谷洋一のプログラムだった。そこでファン投票によるプログレのベスト20というのが発表され、それをエアチェックしながら聴いてがーーーんときた訳だ。って歳がもろばれだな。

録音したテープは大切に補完しておいたのだが、社会人になってから何回か引っ越しているうちになくなってしまった。ところが Google はさすがにすごく、テープ起こしをして公開しているページを見つけてくれた。


http://mariyu.hp.infoseek.co.jp/EXTRA/YjockyPROGRE20.html

これらの曲を集めて YiqYaq のチャンネルをつくったらおもしろいかもしれない。今度作ってみよう。

2009/03/01

プログレ考その1

アメリカに来てから、現地の人たちと好みの音楽を語る時にで「プログレ」と言ってもまず通じたことはない。もちろん日本語でぷろぐれと言うのではなく Progressive Rock といっているのだが、発音の悪さを割り引いても通じない。なのでバンド名を具体的に挙げないと仕方がない。

ひょっとしてプログレって日本とイギリスでしか通用しないのだろうか?

もちろん、世代間ギャップとかそもそも音楽なんてまったく興味ない人とかを除いて、たとえば同じバンドのメンバー等かなり音楽を聞き込んでいる人でもまったく言葉自体を知らない。アメリカではプログレは受けなかったのかもしれない。

んが、FM ではピンクフロイドとか結構かかっているし、イエスもロンリーハートだったらまだちょくちょくかかるし、クラシックイエスのコンサートは満員だったし、リスナーはちゃんといると思うんだが...

昨日娘たちが突然スマブラXの「終点」という曲を聞かせてくれたのだが、はっきり言ってプログレそのものだった。なんと、プログレは現代のゲーム音楽の中に生きていたのだ。