2009/08/03

突然カーペンターズ





突然カーペンターズである。

娘が突然 iPod を外部スピーカーに繋いでかけた曲はなんとかいうアニメの曲で、あきらかにボーカロイドが歌っていた。
で、なんでこんなのがええんやとかいうことを思っている間に無償にカレンの声が聞きたくなったのだ。

おまけにそのとき非常に眠く、その上 iTunes に最初に出てきたアルバムが Horizon (日本語の題名は「緑の地平線」だったか)だったので、それを聞きながら昼寝。

カーペンターズを聞き始めたのはかなり前。っていうかまだ小学生の時だ。ビートルズより実は早かった。残念ながら聞き始めた時はすでに全盛期を過ぎており(これには異論があるかも)、Horizon が発売された直後くらいだったと思う。
なにせ、クイーンを初めて聞いた時に「何このカーペンターズみたいなコーラスは」と思ったくらいで、普通のロックから洋楽に入った人とは逆の流れだったかもしれない。

しかし、このアルバム実に暗い。曲としては Only Yesterday とか Happy とか明るめの曲も含まれているが、どうしても全体に陰鬱な印象が拭えない。ジャケットからしてもう暗い。どうもカーペンターズっぽくない。

特にB面の (I'm Caught Between) Goodbye And I Love You と Love Me What I Am の2曲が素晴らしく暗い。カレンが彼女そのものを歌っているとしか聞こえない。英語の歌詞が聞き取れるようになってから余計にこの2曲の暗さが理解できるようになった。
曲自体はもちろん素晴らしい(もちろんリチャードのアレンジも)のだが、カレンのボーカルが非常識なほどに説得力があり、聞き手をぐいぐいと(奈落の底に)に引き込んでしまう。聞き終わってからの「ほーーーっ」という感動が心地よい。いや、暗いんだけど。

ということで、明るい気分で聞きたい時はこのアルバムじゃなくて Now And Then とかをお勧めする。

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