2013/04/02

いまさらだけど Let It Be... Naked を衝動買いした

iTunes Music Store に Let It Be... Naked がやってきた!という Tweet を見て、思わず衝動買いしてしまった私。思えばCD発売の時はCCCD扱い(日本でだけ?)だったので買わず、それからは意地でも聴いてやるものかとやせ我慢していたが、やっぱり買ってしまった。

で、やっぱり後悔しましたよ。さっさと買っておけば良かった。これを聴かなかった年月が実にもったいない。

公式の Let It Be とは全く別アルバムに仕上がっている、とまでは言わないけれど、サウンドはまるで別物。シンプル、パワフル、クリアでやっぱり Beatles ってこうだよね、とうなずくサウンド。ひょっとして Mastered for iTunes だから?

どことなく雰囲気的に Help! に似てると思うけど、そう感じるのは私だけだろうか。


実はまだ1回しか聴いていないのだけど、後で見直す時のために今の感想を書いておこう。

「For You Blue」実はこの曲に一番の違いを感じた。正直、Let It Be バージョンのこの曲はあまり好きではなかった。ジョージの声が埋もれてしまっていて、この曲の何が面白いんだろうと思っていた。ところがNakedバージョンではジョージのボーカルがとんでもなく魅力的に聞こえる。バックのギターのカッティングも、全体のノリも最高!私の中では、この曲が Naked の中で一押し。

「Don't Let Me Down」シングルとは別バージョン。シングル盤もとても好きだが、Naked バージョンの方が荒削りでライブ感ありあり。ジョンとポールの息も微妙に合っていて超はまる。これもおすすめ!

「Across the Universe」 Let It Be バージョンよりNakedバージョンの方が絶対いいよ。余分な飾り付けが全くなく、シンプルでほとんどジョンが歌っているだけ、という錯覚に陥るんだけどそれが良い。もしこの曲が発売されてなくて、ジョンの死後テープが発見されて、とかだったら、「Real Love」みたいに後付けシングルになるのかな、と思ったりもした。

「Let It Be」これはLet It BeバージョンもNakedバージョンもそれぞれに良さがあるけど、Nakedバージョンのジョージのソロだけはいただけない。いやLet It Be バージョンも単に慣れかもしれないけど。

他の曲ももちろん良い。Naked を聴くと、ポールが「原点に帰ろう」という意図を込めてつくりたかったアルバムがどのようなものだったかよくわかる。結果的にLet It Be はオーバーダビングしまくりのごてごてサウンドになってしまい、当初の意図とは似ても似つかぬものになってしまった訳だが、でもNaked を聴くまでは本当はどうあるべきだったか、は分からないよな。

当時、「The Beatles」「Yellow Submarine」と来て「Abbey Road」も先に発売されてしまったら、それまでのサウンドの完成度から考えて、このNakedみたいな音のアルバムを発売できなかった事情はよく分かる。でもこうやってNakedを聴くと、こっちで発売してほしかったなという思いは強くなる。

そしてNakedを聴かなかった期間についてまた後悔してしまうのだった....



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