2009/04/25

Flecktones はプログレ

私は日本にいる間は Bela Fleck を聴いた事が無かった。こちらに来てから、Wesley Jazz Band のメンバーに勧められて Flecktones のライブDVDを見てぶったまげたのが最初だ。

で、ベーシストを見たことがあると思ったら Victor Wooten だったという... ベーシストとしてはそれだけで必聴である。
それから何枚か Bela Fleck & The Flecktones のアルバムを聴いたが、やはりベストなのは「Outbound」だ。

このアルバムはプログレファンにも必ずや受け入れられると思う。
まず2曲目が ELP でもおなじみの「How Down」である(ELPのアルバム「トリロジー」の6曲目)。
また3曲目の「A Moment So Close」にはイエスのジョン・アンダーソンがゲストボーカルとして参加している。
6曲目の「Earth Jam」はまるでイエスそのもののような急激な曲展開、変調子、各人のソロが楽しめる。
アルバム全体も非常にバラエティ豊かな作りとなっており、ポップ/カントリーを基調としながらも、ファンク、ジャズ、中近東、ロックを融合させた見事な物である。なにより聴いていて全く飽きない。

上に上げた3曲目と6曲目など、イエスが「Union」あたりに紛れ込ませたとしても分からないくらい(いや分かるけど)イエスっぽい。明らかに意識しているんじゃないかと思うくらい。Victor Wooten のベースも、スラッピングでプレイしているにも関わらずまるで Chris Squire のように聞こえる。ただ Victor のほうが上手いと思うが。

ベーシストとしてもやはりこのグループは外せない。ギタリストがいないので、Victor がその分の音域を埋めている。バンジョーは和音のストロークでうわーっと音を埋める事は難しいので(訂正:ディストーションをかけていれば可能。事実そうやっている箇所がある)、ベースの小技でそこをフォローしている訳だ。だが自然すぎて注意しないと聞き逃してしまうくらいで、そこがまた Victor がすばらしい所だ。

個人的には4曲目の「Zona Mona」も大好きだ。とてもさわやかな曲で、朝目覚めるのにぴったりだ。

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